長期優良住宅の認定を受けるためには、建物の着工前に申請から認定通知書の取得まで様々な手続きが必要です。
「長期優良住宅認定通知書はいつ届くの?」「申請はいつすればいい?」「認定通知書が見つからない場合の確定申告はどうする?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、長期優良住宅の認定を受けるための流れや、セキスイハイムや一条工務店などのハウスメーカーごとの対応、認定通知書の見本や再発行方法、認定通知書がない場合の確定申告対応など、長期優良住宅認定通知書に関する疑問にお答えします。また、長期優良住宅をハウスメーカーに申請してもらう費用の目安や、認定を受けるメリット、認定通知書をもらっていない場合の対処法まで幅広くご紹介します。
これから長期優良住宅の建築を検討されている方も、すでに長期優良住宅にお住まいの方も、ぜひ参考にしてください。

目次
長期優良住宅『認定通知書』ハウスメーカーの基礎知識

- 長期優良住宅の認定を受けるには?
- 長期優良住宅に対応しているハウスメーカーは?
- セキスイハイムの対応
- 一条工務店の流れ
- いつもらえる?一条工務店の事例
- ハウスメーカーに申請してもらう費用は?
長期優良住宅の認定を受けるには?
長期優良住宅の認定を受けるには、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅を建築し、維持保全の計画を作成する必要があります。
そして、建物の着工前に、所轄の行政庁(自治体)に申請を行い、適合審査をクリアすることで「長期優良住宅認定通知書」が交付されます。(参考:国土交通省HP)
認定を受けるまでの大まかな流れは、以下の通りです。
- 確認申請書の提出
- 確認書または住宅性能評価書の発行
- 認定通知書の発行
住宅性能評価を登録住宅性能評価機関に依頼するには、確認申請書または設計住宅性能評価申請書、添付図書(設計内容説明書や各種図面、計算書など)の提出が必要です。
登録住宅性能評価機関による評価で認定基準を満たしていると判断された場合は、確認書もしくは住宅性能評価書が発行されます。
確認書の取得後、必要書類をそろえて所轄の行政庁(自治体)に提出すると、審査に通った際に認定証が交付されることになります。
ただし、申請のタイミングは着工前である点に注意が必要です。
また、申請者は建築主や分譲事業主ですが、一般的にはハウスメーカーなどの住宅会社が代わりに対応してくれます。
長期優良住宅に対応しているハウスメーカーは?

現在では、一戸建ての新築だけでなく、長期優良住宅の認定を受けたマンションも増えています。そのため、多くのハウスメーカーが長期優良住宅に対応しています。
長期優良住宅の認定を受けるには、住宅の耐久性や耐震性、省エネルギー性など、さまざまな基準を満たす必要があり、専門的な知識と技術が求められます。
実績のある大手ハウスメーカーであれば、長期優良住宅の設計や建設に関するノウハウを持っているため、安心して任せられますが、ハウスメーカーを選ぶ際は、長期優良住宅の認定実績があるか、認定取得に向けたサポート体制が整っているかなどを確認すると良いでしょう。
資料請求や住宅展示場への訪問などを通して、信頼できるハウスメーカーを見つけてください。
セキスイハイムの対応
セキスイハイムは、多くの住宅商品で長期優良住宅の認定基準に対応しています。長期優良住宅に対応しているということは、耐震性や耐久性、省エネ性能など、厳しい基準をクリアしているということ。
そのため、セキスイハイムの家は、安心して長く住み続けることができる住宅と言えるでしょう。セキスイハイムでは、設計段階から長期優良住宅の認定取得を見据えた家づくりを提案しています。そのため、認定取得のための手続きや申請についても、経験豊富なスタッフがサポートしてくれるので安心です。
長期優良住宅の認定を受けることで、税制優遇や住宅ローンの金利優遇といったメリットが得られます。このようなメリットをしっかりと受けられるように、セキスイハイムでは丁寧にサポートしてくれるでしょう。(参考:国土交通省HP)
一条工務店の流れ

一条工務店は、長期優良住宅の認定取得に積極的に取り組んでいるハウスメーカーの一つです。一条工務店の住宅は、その高い住宅性能により、長期優良住宅の認定基準をクリアできるものが数多くあります。
一条工務店で長期優良住宅の認定を受ける場合、一般的な流れは以下の通りです。
- 一条工務店との住宅建築請負契約を締結
- 一条工務店が設計図書を作成
- 登録住宅性能評価機関に技術的審査を依頼
- 技術的審査の結果を受け、所管行政庁に認定申請
- 認定通知書が交付
このように、手続きの多くを一条工務店が進めてくれるため、施主の手間は比較的少ないと言えます。一条工務店は、長期優良住宅のメリットだけでなく、認定取得に向けたサポートも充実しています。長期優良住宅の家づくりを検討されている方は、一条工務店も選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。
いつもらえる?一条工務店の事例
一条工務店で長期優良住宅の認定を受ける場合、認定通知書がもらえるまでの期間は、建物の規模や構造、申請の混み具合などによって異なります。
一般的な目安としては、申請書類を提出してから1か月~2か月程度かかることが多いです。
一条工務店では、長期優良住宅の申請手続きを代行していますので、一条工務店と契約した場合は、担当者に認定通知書がいつもらえるのか確認しておくと良いでしょう。
また、申請書類に不備があった場合や、審査が混み合っている場合は、通常よりも時間がかかることがあります。そのため、時間に余裕をもって申請することをおすすめします。
ハウスメーカーに申請してもらう費用は?

長期優良住宅の申請をハウスメーカーに依頼する場合、代行費用が発生します。
費用相場は、おおよそ10万円から30万円程度です。
ただし、ハウスメーカーや建物の規模、依頼する業務範囲などによって費用は異なります。たとえば、一条工務店では申請代行費として15万円前後、その他定期点検に必要な点検口の設置などで15〜20万円前後の費用が掛かります。
また、長期優良住宅の認定を受けるためには、住宅性能評価機関による技術的審査を受ける必要があり、その費用も別途発生します。
そのため、ハウスメーカーに申請を依頼する前に、見積もりを出してもらい、費用の内訳を確認しておくと安心です。長期優良住宅の認定を受けることで、税制優遇や住宅ローンの金利優遇などのメリットが得られます。
費用だけでなく、長期的なメリットも考慮した上で、ハウスメーカーに申請を依頼するかどうかを検討すると良いでしょう。
長期優良住宅『認定通知書』ハウスメーカーでの取得とトラブル対応

- いつ届く?発行までの流れ
- 発行の手順と注意点
- 見本を事前に確認しよう
- 確定申告時の対処法
- 再発行の方法
- 長期優良住宅認定通知書をもらってない?
- 長期優良住宅認定通知書取得におけるハウスメーカーの役割と対応
いつ届く?発行までの流れ
長期優良住宅の認定通知書がいつ届くかは、申請から発行までの期間によって異なります。
- 一般的な流れは、まず登録住宅性能評価機関による技術的審査を受け、適合していれば適合証が発行されます。
- 次に、適合証を添付して所管行政庁へ認定申請を行い、審査に通れば認定通知書が発行される、という流れです。この期間は、申請書類の量や審査機関の混み具合によって変動しますが、およそ1ヶ月から3ヶ月程度かかることが多いでしょう。
- また、認定通知書は、所管行政庁から申請者本人に直接郵送される場合と、申請を代行したハウスメーカーを経由して手渡される場合があります。
そのため、ハウスメーカーに申請を代行してもらう場合は、認定通知書がいつ、どのように手元に届くのかを事前に確認しておくと良いでしょう。
発行の手順と注意点

長期優良住宅の認定通知書を発行する手順は、大きく分けて2つのステップがあります。
1つ目は、登録住宅性能評価機関による技術的審査です。住宅性能評価機関は、専門的な知識と技術に基づいて、住宅が長期優良住宅の認定基準を満たしているかを評価します。
2つ目は、所管行政庁への認定申請です。技術的審査で適合と評価された住宅は、必要書類を揃えて所管行政庁に認定申請を行います。所管行政庁は、提出された書類に基づいて審査を行い、認定基準を満たしていると判断すれば、認定通知書を発行します。
なお、認定通知書の発行にあたっては、いくつか注意すべき点があります。
まず、申請書類に不備があると、審査に時間がかかったり、最悪の場合、申請が却下されたりすることがあります。そのため、申請書類は入念に確認し、不備がないように準備することが大切です。
また、認定基準は、耐震性や省エネルギー性など多岐にわたります。これらすべての基準を満たす必要があるため、ハウスメーカーと連携して、計画的に家づくりを進めることが重要です。
見本を事前に確認しよう

長期優良住宅の認定通知書は、普段あまり目にする機会がない書類です。
しかし、確定申告や住宅ローンの手続きなどで必要になる場合があるため、見本を事前に確認しておくと安心でしょう。認定通知書の見本は、国土交通省のウェブサイトや、各自治体の建築指導課などで確認できます。
確認する上でのポイントは、以下の3点です。
- 認定番号
- 建物の所在地や構造などの情報
- 認定を受けた年月日
これらの情報が正確に記載されているかを確認してください。万が一、記載内容に誤りがある場合は、速やかに所管行政庁に連絡し、訂正してもらう必要があります。また、認定通知書は再発行が難しい書類のため、紛失しないように大切に保管してください。
確定申告時の対処法

長期優良住宅の認定通知書は、確定申告で住宅ローン控除を受ける際に必要になる場合があります。
もし認定通知書がない場合は、まずは住宅を建てたハウスメーカーや工務店に相談してみましょう。多くの住宅会社は、認定通知書の写しを保管しているため、再発行の手続きを依頼できる場合があります。
住宅会社に写しがない場合や、すでに倒産している場合は、所管行政庁に相談する必要があります。所管行政庁では、過去の申請記録を保管しているため、再発行できる可能性があります。
ただし、再発行には時間がかかる場合があるため、確定申告の期限に間に合うように、早めに手続きを進めることが大切です。また、認定通知書がない場合でも、住宅性能評価書の写しがあれば、確定申告で住宅ローン控除を受けられるケースがあります。
住宅性能評価書は、住宅の性能を評価する書類で、長期優良住宅の認定基準を満たしていることを証明する書類です。住宅性能評価書を持っている場合は、税務署に相談してみると良いでしょう。
再発行の方法
長期優良住宅の認定通知書は、基本的に再発行されません。
しかし、紛失や汚損などの理由で必要な場合は、所管行政庁に相談することで、証明書を発行してもらえる場合があります。
証明書の発行には、以下の書類が必要になることが多いです。
- 申請書
- 本人確認書類
- 手数料
手数料は自治体によって異なりますが、数千円程度かかることが多いです。また、証明書の発行には時間がかかる場合があるため、余裕をもって手続きを行うことをおすすめします。再発行の手続きは、所管行政庁の窓口で行うのが一般的ですが、郵送やオンラインで受け付けている場合もあります。詳しくは、所管行政庁のウェブサイトなどで確認してください。
長期優良住宅認定通知書をもらってない?

長期優良住宅の認定通知書は、通常、所管行政庁から住宅の所有者に直接交付されます。
しかし、住宅会社が代理で受け取る場合や、郵送で送られてくる場合など、受け取り方はさまざまです。そのため、まずは住宅を建てた住宅会社に確認してみましょう。
住宅会社が認定通知書を保管している場合や、再発行の手続きを代行してくれる場合があります。住宅会社に確認しても認定通知書が見つからない場合は、所管行政庁に相談する必要があります。
所管行政庁では、過去の申請記録を保管しているため、認定通知書を発行してもらえる可能性があります。ただし、再発行には時間がかかる場合があるため、早めに相談することをおすすめします。
また、認定通知書の代わりに、住宅性能評価書の写しでも、確定申告で住宅ローン控除を受けられる場合があります。住宅性能評価書を持っている場合は、税務署に相談してみると良いでしょう。
長期優良住宅認定通知書取得におけるハウスメーカーの役割と対応
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